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WEBLOG 採用コンサルティング

初転職!3日で辞めた噺から学ぶ~採用コンサルの噺~

こんにちは、富山です。

だいぶご無沙汰してしまい、

申し訳ございません…

3月最終日ですが3月初更新。

お陰様で3月はかなりのお仕事を

いただきました。

忙しい中でもブログ、メルマガ、

YouTubeを頻繁に更新している

先輩社労士さん…

本当に尊敬します^^;



さてさて、

採用コンサルティングの噺。

折角採用しても、

3日で辞められたら

たまったものではないですよね?

採用だけでなく、

そこから定着してもらうことが

大事になります。



今回は私が実際に

3日で辞めた例から

お話しします^^;

先に結論をお伝えします。

「些細なことでも、

会社のことは話しましょう!」


という内容です。

それでは、私のエピソードを。




銀行に10年勤めた私は

転職を決意し、

内定をもらいました。

時は2020年前半。

コロナ元年で

志村けんさん等の

訃報もあり、

まだ薬はおろか、

ワクチンもない頃でした。



そんな最中に転職した私。

ここからはわかりやすい様、

箇条書きで失礼します。



・内定が出て雇用契約を

結ぶ段階で、

「コロナ禍だから営業時間を

変えている」

と、9~18時の勤務が

7~16時になっていた。



「他に何か心得て

おくことはないか?

何か学んでおく研修や、


読んでおいた方が

いい本などがあれば


教えてほしい。」

と念のために確認すると、

「ない」との回答。



・入社して3日間の主な

業務内容が声出し

経営理念の暗記暗唱だった。



・その声出しも

「ドラゴンボールは見てた?

ドラゴンボールのカメハメ波

の要領で声を出して


このビルの壁に

あなたの声で穴を開ける様に!

身振り手振りも交えて自己紹介を

しなさい。」


という内容だった。



・経営理念は一字一句

違わず言える様に

なるまで帰さないと指示された。




ここまでで、

「だいぶ厳しいな」

思っていましたが、

銀行員時代にも

似た様な事はあったので、

「初めての転職だし、

こんなものなのかな?」


と思っていました^^;



・3日目になって

「年内に1週間の泊まり研修に

2回行ってもらう。

内容は言えない」


と言われた。



・夕方の全体ミーティングで

次の週からそれに参加する

女性が泣きながら

挨拶していたので改めて

問いただすと、

携帯電話と財布を没収され

外界との接点を一切遮断する


研修だと判明した。



・代表(女性)に

「小さい子供もいるのに

そんなの無理です」

と、とっさに言ってしまったところ

「だったら私が保育園の

送り迎え行ってやる!」

怒鳴り返された。



・周囲の職員の話で

「〇〇町へ行く。」

「2回目の▲コースを受ける。」

というワードからすぐに調べがつき、

いわゆる洗脳系のブラック研修

だったことが判明した。



・翌営業日、朝一番で

「なぜ黙っていたのですか?

事前にちゃんと


『心得ておくことは?』

と聞いたはずです。

教えていただいていたら

内定を辞退していました。

小さい子供がいることも


ちゃんと伝えていたはずです。

ましてこんなコロナ禍で

いつどうなるかわからない


状況で1週間も家族との

連絡すら遮断されるなんて

私には無理です。」



「なぜ研修内容が

秘密なのですか?

例えば九州へ出張

行ってこいとか、

マーケティング研修

受けてこい

という指示なら

1週間泊まりでも構いません。

しかし、携帯電話と

財布没収するなんて

基本的人権に制限加えて

いますよね?

にもかかわらず

内容秘密とは理解不能です。」



と伝え、退職意思を示したところ、



「そう思われたのなら仕方ない…

もうあなたを解放してあげる

ことしかできない。」



と言われ退職に至りました。

その時は、揉めなくてよかったと

安堵したものの、

「解放」っておかしいよな!?

と(笑)

おそらく

「この人は洗脳できない」と

思われたのかなと推測します。



改めて転職活動をした際、

何があったのか全て正直に

書いて話していたところ、

とある先で・・・


「狭い業界だから

色々な話が入ってくる。

あそこは昔から


そういう噂があった。

でも実際に働いた人とは初めて

話したけれど、

噂が本当だったことが


わかりました(笑)」


と教えてもらい、

業界内では元々噂のあった

ジョーカーを真っ先に引いて

しまった様でした(笑)




さて、私のエピソードは

以上ですが、

どこに問題があったか?

確かに、情報を伝えていなかった

先方に非があることは否めません。



念のために言っておきますが、

そういう研修の存在自体を

否定はしませんし、

ニーズがあるから存在すると

思ってはいます。

同時に、自分には合わないと

確信を持っております^^;

まぁ、先方は

「こんな素晴らしい研修を

拒否するとは

なんと勿体ない!」

と思っているでしょうが^^;



おそらく先方は

「伝えるまでもない、

些細な事」


と思っていたのではないかと

推測します。





この件で妻が凄く良い

例えを出してくれました。



「信じる宗教が違っただけ。

例えば私たち、ラーメンには

ニンニク入れたいし、

コーヒーはブラックで飲むけれど、

ニンニク嫌いな人も

ブラックコーヒーが


ダメな人もいる。


目の前でいつも通り、

ラーメンにニンニク入れたら

嫌がる人もいるだろうし、

お客さんが来てコーヒー

出したときに

砂糖とミルク用意しなかったら、

『え?砂糖とミルクないの?』

と思う人もいる。

だから彼らにとってはその

研修に心酔することが、

私たちにとってのニンニクと

ブラックコーヒーだったわけで、

信じる宗教が違っただけ!

もっとも、私もその宗教、

信じたくないけれど(笑)」




なるほど!(笑)

とすごく納得でした。



そしてこの関係、

男女の仲にも似ていませんか?


一緒になった所で

「義両親との同居なんて

聞いてない!」

「ペット飼っているなんて

聞いてない!」

「借金があるなんて

聞いてない!」


こんな事から別れてしまう

なんて言う話も、

古今東西問わずありますよね。


採用活動も同じです。

自分たちにとっては

些細な情報でも、

相手にとっては

大問題かもしれません。


勿論、企業秘密まで

さらけ出せとは言いません。

しかし、可能な限り

これから働いていただく

職場について、

情報は教えてあげましょう。


永く一緒にお仕事をする、

チームメイトになるかも

しれませんから!



富山 直樹


<編集後記>

3日で辞めた時は

流石に凹み、

神社にお祓いまで

行きました(笑)

しかし今となっては、

最高のネタになっています^^;


そして面白いこともわかりました。

①労働時間が違った

②カメハメ波の声出し

③洗脳研修


この3段階で友人たちに

話をすると、

これまでパートや派遣で

お仕事をしてきている人達は、

①の段階で無理

という意見が大半でしたが、

一般の社員として

勤務している人は

許容できる人が多かったです。

そして、

大企業の勤務経験がある人ほど、

②まで許容できる

という人が多かったです^^;

かくいう私も銀行という

大企業勤務経験があったので、

最初は受け入れてしまった

わけですが・・・。

ちなみに③は、

私の友人では誰も許容できる人が、

いませんでした(笑)