こんにちは、富山です。
いきなりぶっ飛んだタイトル
出してきたなという
感じでしょうが(笑)
今回は私が社会保険労務士を
志した理由を
「陰編」、「陽編」の
2回にわたって
書かせていただきます。
一言で言ってしまえば、
銀行員時代の「パワハラ」でした。
ですが今、私が社労士として
信条としているのは
「誰もが働きやすい
職場づくりの実現」
であり、
これは従業員~社長まで、
全員にとって働きやすい
職場づくりです。
「従業員を助けたい!」
「悪徳管理職を糾弾したい!」
といった思いではないことは
先に書かせていただきます。
~~~およそ10年前~~~
銀行に就職して1年が
過ぎようとするころから
当時所属していた営業店での
支店長のパワハラが、
支店内で顕在化しました。
私だけが被害にあった
わけではなく、
・「明日から来るな!」
とみんなの前で書類を顔に
投げつけられた人。
・部下が当番を忘れたために、
呼び出された副支店長は
会議室でエアコンのリモコンを
投げつけられ、
副支店長自ら本部の管理部署へ
「すみません、私の不注意で
エアコンのリモコンを
壊してしまいました。」
と電話する始末・・・。
酷いなと思ってはいましたが、
魔の手は私にも。
新年度に際しての個別面談時に
「この支店の全員がオマエを
変な目で見ているんだぞ!
仕事していて違和感を
感じないのか?
今の若い連中は皆、
オマエたいなのか?
新人類か?」
と、いきなり怒鳴られ
面喰いました。
私も、
「すみません、
具体的に私のどの辺りが?」
と問い返すと即答!
「わからない!」
(今となっては滅茶苦茶
だと思いますが…(笑))
そしてしまいには
「仕事はできるけれど、
オマエは人間がよくない!
オマエが明治なんて
良い大学出ているから
いけないんだ!」
と言われ、終了しました。
後になって知ることですが、
当然「支店全員が…」というのは
支店長の勝手な話であり、
当時そんな冷ややかな目で
見られていた事実は
ありませんでした。
また、更に後になってから
知る話ですが、
この支店長は学歴コンプレックスが
相当あったらしく、
後々仕事で一緒になった
法政大学出身の先輩が
「俺も同じことその人に
言われた(笑)」
と教えてくれました。
しかし当時の私はというと
まだ23歳の社会人2年目。
1年間銀行に勤め、
支店長=絶対神
のような思想を
徹底的にすりこまれて
いました。
当然精神的には
かなり動揺しました。
その後も営業活動に出ると、
「ピンポン押してドアが開いたら
足突っ込め!
数字が取れるまで
ドア閉めさすな!」
と指示され、
当然そんな法に触れるような
行為ができるわけもなく、
やらないで支店に戻ると
「お前この仕事向いてない」
と罵倒される日々が続きました。
この間、私なりに色々な人に
相談しました。
<同期の友人たち>
「ミスやらかして怒られることは
当然あるけれど、
そんな人格否定の様な叱責
はない…
それは嫌だね…」
<ゼミのOB会>
「明治でダメとか
どんなアホ会社だよ(苦笑)
俺ら全員ダメじゃん。」
と、同情はしてくれましたが、
あまりにぶっ飛んだ
内容だったので、
解決策は見つからず…
そのような中で、
一筋の光を見せてくれたのが
エアコンのリモコンを
投げつけられた副支店長でした!
「俺もあの人きつい・・・
何人もの支店長の下で
働いたけれど、
あんな人初めて・・・
何かあったら事起こす前に
俺に相談しろ!
お互い頑張ろう!」
と、同じ職場に仲間がいることに
安心感を覚えました。
しかし支店長の状況は
改善せず・・・
私もどんどん気持ちが落ち込み
体調も徐々に崩し、
胃痛や頭痛で病院にも通いました。
そうすると今度は
「オマエがこれしきで
へこたれる人間だということは
人事部に報告済みだ!
もう人事部のブラックリスト
に載っているから、
将来はないと思え!」
(※後々この「ブラックリスト」も
虚偽であったことが発覚。)
「オマエは生きていて
疲れそうだな(笑)」
「オマエは今にも
自●しそうだな(笑)」
※一応伏字にしましたが、
自ら命を絶つ行為のことです。
ここまで言われて、
なぜ私が行動しなかったのか?
それは、先にも書いたよう
支店長=絶対神のような教育を
受けており、
支店長に逆らうような行為は
例えるなら、
某国で共産党批判をしたり、
ウクライナを攻める某国で
大統領批判をするような行為
と教えられていたのです。
ですが、
「人として正しいか?」
という自分の中の感情
との軋轢に相当悩みました。
また同時期に銀行のトップが
クーデターで交代し、
「人にやさしい金融機関」
というスローガンを
打ち出していました。
「だったら職員は
人ではないのかよ?」
そのような中で
支店の噂が本部に届いたようで、
人事部の担当官が検査・面接を
しに来る機会がありました。
前夜、私はリモコンの副支店長に
電話を掛けました。
言われた通りことを起こす前に、
相談するためです。
(私)
「もう我慢の限界です。
明日私は人事に全てを話します。」
(副支店長)
「君の将来のためにならない。
我慢しろ!」
(私)
「でも私は、自●しそうとまで
言われているのですよ?
それでも我慢しなければ
ならないのですか?」
(副支店長)
「・・・ごめん、
俺はもう何も言えぬ。」
信頼していましたが、
最後の砦も失った心地でした。
おそらく副支店長も
「人として正しくない」
ということは
わかっていたはずです。
しかし、銀行の人間でした。
私は翌日、人事部の担当官に
全てを話しました。
およそ1か月後。
問題の支店長が
事実上、更迭される形で
異動になりました。
私が告発した事実も、
その支店長の耳に入ったようで
「あなたのことが
嫌いだったんじゃない。
あなたがこんな事になるなんて
思わなかったんですよ・・・
あなたは頭が良いし、
仕事も早い。
支店長くらいすんなりなって
将来は役員になると
思ったんですよ。
だからしっかり
育てたかったんですよ。」
と半ベソをかいて私の前から
いなくなりました。
最後までお詫びの言葉はなく…
そして私以外にも
告発した人がおり、
その人も異動になりました。
ですが、そのまま支店に
残った私は針の筵に…
腐っても支店長。
支店での権限は絶対です。
その支店長に取り入って
出世を目論んでいた
人達からしたら、
私は完全に
余計なことをしてくれた輩
になってしまったわけです。
(本人にも聞こえる)陰口や
嫌がらせも、
出世を目論んでいた
職員たちから受けるように
なってしまい、
ある意味では、
リモコンの副支店長の
忠告通りになってしまいました。
さて、このような状況の中、
なぜ私がその後10年目まで
銀行にいることができたのか?
それは後編「陽編」で
書かせていただくこととし、
本日の「陰編」はここまで。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
富山 直樹
<編集後記>
今回の編集後記は
問題整理です。
上記の私の受けた件は
明らかに支店長の暴走ですが、
一般企業に置き換えてみたら
どうでしょう?
おそらく「課長の暴走」
といったレベルだと思います。
確かに支店長という
支店のトップではありますが、
企業全体で見たら、
営業部に管轄される支店。
その100近くある支部(支店)の
1つに過ぎないわけです。
支店では支店長がトップですが、
企業全体で見ればさらにその上が、
副部長、部長と続くわけです。
つまり中間管理職の
暴走を企業が止められなかった。
ということになります。
実は社労士として経営者と会うと、
ハラスメント気質を持つ
部下のことを
相談されることが
たびたびあります・・・。
そのような場合の対策検討や、
セミナー講師も承っております。
通称「パワハラ防止法」も施行され
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