こんにちは、富山です。
先週より息子が
風邪をひいてダウン。
それに連鎖するように私も
花粉症に伴い咳喘息を発症と、
季節の変わり目に見事に
やられております^^;
さて、今回で育休シリーズの
一区切り!
これまで、
1.「男性育休」取得で体験した闇
2.男性育休取得の思考
3.育休で払ったお金、損したお金
とアップしてきましたが、
今回は育児休業を得たことで、
私が身に着けた能力について
書きたいと思います。
「10秒おむつ交換!」
「抱っこしたまま簡単時短料理!」
「必殺寝かしつけ法!」
・・・
なんていうのは書きません(笑)
この能力を得たことが、
20代後半から現在に至るまでの
人間としての成長、
最終的には社労士試験合格
に貢献しました。
ズバリ
「タイムマネジメント」
です。
夫婦2人ののんびりした
生活から一転、
赤ちゃんが生まれたことで、
3時間おきにミルクがあり、
おむつ交換〜飲んで寝かしつけに
1時間と見積もると、
自由時間は1回に2時間しか
ありません。
この間に他の育児に加えて、
自分のタスク、家事、
そして睡眠を済ませなければ
なりません。
・・・
時間がないです(笑)
それこそ1日30時間くらい
欲しかったです。
大学時代にダラダラ夜中まで
ギターを弾いていた頃や、
結婚してからの夕食後に
プロ野球中継を見て
ダラダラ社労士の勉強を
していた時間を
激しく後悔しました^^;
当然考えるのは、
この隙間時間をいかに
効率よくこなすか!?
家事育児は最優先の上で、
社労士の勉強、
(因みに、この後育児が
大変過ぎて4年ほど中断。)
バンドのギタリストという
責任がありました。
ちょうど第1子の育休中には
シングルのレコーディングも
ありました。
このような状況下で
「今目の前のこの時間で
何ができるのか?
何をやっておいたら後々楽か?」
ということを常に考えて、
行動するようになりました。
具体的にはこんなことが
ありました。
第2子の育休中・・・
午後2時、ミルクを終えて寝た。
この後抱えている
育児家事タスクは、
・洗濯物の取り込み
・晩御飯の用意
・次のミルク(午後4時頃)
・上の子の保育園お迎え(午後5時)
・子供2人のお風呂
という状況下。
私が取った行動は、
自分のシャワーを済ませる。
でした。
まだ午後2時ですが、
上記で書いたタスクは、
子供が起きていてもできる
タスクばかりです。
妻が帰ってくる時間は
読めない。
季節が冬で、そんなに汗も
かかなかったことから、
この選択をしました。
その次に順番としては、
日が沈む前に
洗濯物を取り込むのが
流れでしょうが、
私の選択は晩御飯の料理です。
日が沈んでも洗濯物が
濡れるわけでもないです。
寧ろ、火や刃物を使う料理を、
赤ちゃんをおんぶしながらでなく、
フリーな状態で効率よく
片付けることが後々の時間短縮に
繋がります。
こうして全体のタスクから、
もっとも時間的に効率よくできる
流れを考えて行動する
タイムマネジメント
の能力が自然と身に付き、
その後の仕事にも活かすことが
できました。
しかしこれは何も
特殊なことではなく、
「尻に火が付く」
「火事場の馬鹿力」
といった言葉が
古くからあったり、
文豪、ドストエフスキーが
「罪と罰」を書きあげた際に
締め切りに追われていたという
エピソードや、
多くの方が経験あるであろう、
夏休みの宿題を8月末に
一気に片付ける際の集中力
といった実例もあるわけです。
では更に、仕事においては
どうでしょう?
日本では労働を
時間で図るため、
長時間労働が美徳化される
悪しき伝統がありました。
(今も根強くあるかも
しれませんが・・・)
そして残業をすればその分
割増賃金がもらえます。
そのため、残業しても構わない
と考えてしまうと、
延長した時間と比例して
仕事もダラダラ先延ばしに
なってしまいがちですが、
「絶対に8時間で終わらせ
なければならない!」
状況下ではどうでしょう?
当然、全体のタスクから
いかに時間的に効率よく
タスクをこなしていくか、
考えることと思います。
私は子育て時短勤務中は、
それが6時間でした。
この6時間でいかに仕事を
こなすか?を考えて臨んだところ、
これまでとは違った、
充実した仕事時間を全うすることが
できました。
銀行を辞める2年程前の
ことですが、
この時期は仕事的に充実していた
銀行員時代の1つだったことは
間違いありません。
このタイムマネジメントを
意識した動きはその後も続き、
4年のブランクを経て
社労士試験の勉強を
再開した際にも、
取り入れたことから、
育休前と比べても
格段に得点が上がりました!
・・・それでも育休前に4回、
育休後に2回と、
計6回の受験を要しましたが^^;
勉強時間が圧倒的に足りない
育休後の方が育休前よりも
点数は高かったです。
と言うわけで、
ダラダラさんであった私は、
男性育休という経験で、
タイムマネジメントの能力が
取得、向上しました。
社長!男性の部下が育休取るのも、
悪くないかもしれませんよ?
帰ってきたらいい意味で
変身しているかもしれませんよ?
富山 直樹
<編集後記>
男性育休を取得したことで、
おおたとしまささんという
ジャーナリストさんと出会い、
書籍へのインタビューや手記寄稿、
そして育児ノイローゼに
悩まされた際のご相談と・・・
色々とお世話になりました。
今回はそんな中で、
私のインタビューが掲載されている
書籍をご案内します。
『ルポ 父親たちの葛藤
仕事と家庭の
両立は夢なのか (PHPビジネス新書)』
Amazonリンク
第1子の育休中に
インタビューして
いただいたものです。
色々な方の子育て体験記が
載っています。
読んでいただければ、
どれが私かわかります(笑)
『銀行員、ギタリスト、
社労士の卵』
と当時は紹介されていましたが、
年月を経て
『元銀行員、ギタリスト、社労士』
になりました^^