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WEBLOG 労務関連

最低賃金割れの正社員?

こんにちは、富山です。

2022年10月改正シリーズで、

今回は最低賃金について

お話しします。


地域別最低賃金が改正され、

2022年10月から東京都は

1,072円/時

となりました。


「パートタイマーの話でしょ?」

と油断することなかれ!

月給勤務の正社員でも

最低賃金割れの恐れがあります。



具体例としまして、

とみやま社労士事務所に

以下の3名の職員がいたとします。

※解りやすく極端な例で

ご紹介することを

ご了承ください(笑)



この中で今回の改正で、

現在、最低賃金を

割っていないのは?



①八っつぁん

給与:20万円(月給)

内訳
基本給 :18万円
職務手当: 2万円



②熊さん

給与:22万円(月給)

内訳
基本給 :180,440円
家族手当:20,000円
固定残業代:19,560円
(15時間分)



③与太郎

給与:24万円(月給)

内訳:
基本給:181,095円
固定残業代:58,905円
(45時間分)


注)あくまで極端な例です^^;

(1ヶ月平均労働時間を

173時間として計算)



さて、この3名!

最低賃金を割っていないのは・・・



①八っつぁん だけになります。



時給で出すとそれぞれ、


①八っつぁん:1,156円

②熊さん :1,043円

③与太郎 :1,047円



となります。



月給だけで見ると、

八っつぁんが一番安いですが、



与太郎は固定残業の

時間設定が多い。



熊さんは支給されている

「家族手当」が

残業代、最低賃金を計算

する際は除外される。



以上のような点から、

2人は最低賃金を

割ってしまいます。



しかし、仮に熊さんに

支給されている手当、

2万円が家族手当ではなく、

職務手当であった場合、

また話は変わってきます。



先にもお話しした通り、

子供手当は残業代の

計算基礎からも除外されるので、

基本給との内訳も変わってきます。



この辺りのお話は

かなりややこしいので、

また別の機会にでも^^;



こうした賃金形態の見直しも

承っております。


最低賃金の改正をきっかけに、

手当や固定残業を

見直してみませんか?

チェックだけでも承ります。



是非、ご相談ください!



富山 直樹



<編集後記>

修行をしていた

社労士事務所が

こうした労務コンサルを

強みにしていたので、

固定残業代の計算は

入社早々から担当し、

何社も経験いたしました。



本当に良い勉強を

させていただいたと

思っています。



エクセルで計算シートを

作っていましたが、

代表の先生に口酸っぱく

注意されたこと。



「最後は必ず電卓入れろ!」



実際に式がずれていたり、

勤務形態の違う社員が混在し、

正しくなかったりと言った内容が

発見されることも…



今回の

八っつぁん、熊さん、与太郎

のお給料もしっかり、

エクセル入力後、

電卓でも計算いたしました!

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WEBLOG 育休関連

男性育休取得の思考

こんにちは、富山です。

前回のブログ、

「男性育休」取得で体験した闇

で色々と書きましたが、

こうなることは

予想通りでした^^;

既に5年ほど勤め、

どういう企業体質なのかは

嫌というほど解っていました。



ではそんな中で、

「なぜ男性育休を取得したのか?」

について書きたいと思います。



理由は、

1.父親だから

2.チームプレイ


です。



1.に関しては、

私の父が当時としては

よく遊んでくれた、

私の相手をしてくれた父でした。

(大分厳しかったですが^^;)

なので自分も子供に!という

想いもあっての理由。



そして、今回のブログで

重要なのは2.です。

まずは当時の状況を

簡単に書きます。



【私、富山】

<仕事(規模)>

銀行員(大企業)

<人事体制、福利厚生>

腐っても大企業。

行き届いています。

<仕事の内容>

数年に1度のペースで異動があり、

スペシャリストよりも

ゼネラリストを作りたがる。

<その他>

企業体質に疑問を持つ。

既に社労士の勉強も始め、

ずっと勤め続ける意識は

あまり持てずにいた。




【妻】

<仕事(規模)>

士業事務所(中小企業)

<人事体制、福利厚生>

銀行ほどは整っていない。

<仕事の内容>

専門性の高い仕事であり、

プロジェクトもいくつか

任されている。

<その他>

年上の妻。

収入は大差ありませんでしたが、

キャリアは妻の方が上。

根っからの仕事人。

まるで大門未知子のように

趣味:仕事、特技:仕事。



このような状況下で、

私たち夫婦に

赤ちゃんができました。



下記は、私が育休を

取得した時から、

よく使っている文句です。



私は家族はチームだと

思っています。

チームでうまくやっていくために、


誰かが4番バッター打つなら、

誰かが9番バッター


打たなきゃいけない。


誰かがフォワードやるなら、

誰かがディフェンダー


やらなきゃいけない。


結果、我が家では私が

9番バッター、


ディフェンダーを担っただけ。


ですが、4番に何かあれば

すぐに代わって4番を打てる


(専業主夫にならず、

銀行員として

“兼業主夫”を選んで)

体制は整えてた。



それだけのことです。



当時、既に社労士の勉強を

していたこともあり、

収入がどうなるか?

等の知識もあったため、

取得することに

あまり不安は感じませんでした。



むしろ妻の仕事が

脂の乗っている時期。



収入に関しても、

銀行で年功序列な私に対し、

妻の会社は実力主義で

これからが大事な時期でした。



今キャリアを中断するのは

家族にとってマイナスでしかない

と夫婦で判断しました。



上記はあくまで

我が家のケースであり、

状況は家族によって

十人十色、

千差万別というのは勿論です。



しかし、男性の方は

奥さんに緊急事態が発生した場合、

代わりに育児・家事を担えますか?

その逆も然りです。



今年は2位でしたが、

プロ野球チームの

ソフトバンクホークスが

常勝軍団と呼ばれるのは、

その選手層の厚さと

言われています。

不調の選手や怪我人が出て、

緊急事態が発生しても、

すぐに強力な代わりが出てきます。



家庭も仕事も、

男性女性どちらがやっても

大丈夫!

そうして層を厚くして、

強力な”家族”というチームを

形成していっても

良いのではないかと考えます。



富山 直樹



<編集後記>

銀行員時代から、

友人や後輩に

赤ちゃんができると、

「コウノドリ」

という漫画を

プレゼントしています。



綾野剛さん主演で

2回ほどドラマ化も

されていますね。



産科医の漫画と言われていますが、

読んだ身からしますと、

赤ちゃんが生まれる

家族の漫画”

だと思います。



妻の妊娠が分かった夏。

この年も社労士試験の

足切りに引っかかり

1点不足が解った後から

この漫画を読み始めました^^;



先に妻が読んでいたものでしたが、

読んで意識がガラッと

変わりました。



これまでなんとなくで構えていた

「父親になる」という意識が、

何倍も何倍も真剣なものに

なりました。



これから父親になる方は勿論、

是非企業の人事労務担当の方にも、

読んでみてほしいと思います。